既存の患者様の情報です。
初診時
60代女性の方です。
肩関節周囲炎(四十肩)があり来院。
右肩を前にあげると地面と水平まで行かない。
横にあげるともっといかない。
左肩も以前肩が痛くなったがそっちはマシになった。
一年間以上整形外科で肩をマッサージして
もらっているが一向に良くならず御来院。
推察
肩だけやっていても良くならない原因
があるから良くなっていない。
肩自体がかなり巻き肩で中に入っていて
肩の筋肉、関節、靭帯に負担がかかる構造になっている。
そのため、関節の拘縮や血流の悪化
が起こり四十肩を発症した。
もともと肩だけが悪いのではなく姿勢が悪く
身体全体の負担が大きい。
足を剥離骨折したこともあり、バランスが崩れ
首の動きも悪く、肩への神経も上手く流れていない状態。
逆の左肩は石灰沈着だったので、肩だけやって血液を流してあげれば
改善出来たが、関節拘縮は関節を動かしていかないとまず治らない。
しかし、動かすベースが身体にないので一向に良くならない。
放っておいても良くなる人
簡単に言えば
・ある程度身体にベースがある人
・関節拘縮ではなかったケース(石灰沈着など)
関節拘縮の疾患はとにかく動かすことが大切
そうしないといつまで経っても固まった関節包が緩まない
![北浦和 四十肩](https://www.thestrongesttreatment.com/wp-content/uploads/2019/06/2834fbe824509458454f72f174fcfe24.jpg)
肩の関節を動かすことによって
関節包の中の油(関節液)が循環されて
少しずつ拘縮が取れていきます。
肩を動かすと痛いから変な上げ方をしても
関節液が循環して拘縮が取れます。
しかし肩を動かす時に変なクセ
(良くあるのが肩が上に動いてから腕が動き出す)
がついてしまって
時間が経つと他の所が痛くなったりするケースが多くみられます。
関節拘縮が起きて
一年間くらいしたら勝手に治った?
と言われるのはこのためです。
治療
姿勢が相当悪くなっていて肩に制限がかかっている状態なので
肩はもちろんですが全身に手を入れていきます。
特に首と胸椎(背骨の胸のあたり)
骨折の影響で歪みが出ている骨盤
この辺りを重点的に治療していきました。
肩だけそれだけの期間をかけて治療しても
良くなっていないので、身体の軸になる部分が整わないと
改善するのは無理だからです。
経過
現在一か月ほど経過しました。
肩は前にあげるのは上まで上がるようになりました。
横にあげるのがまだ地面に水平程度ですが、
お教えしたリハビリをやりつつ治療をしていけば
こちらも必ず上がってくるでしょう(*^^*)
これを機にしっかりと悪い所を全て良くして
健康寿命を延ばしていただきたいと思います!